各インスタントメッセージの監視ポリシー
インスタントメッセージングの利用規約には大抵通信内容の監視規定が入っているのですが、それに関してそれぞれの会社がどういう立場をとっているのか、リストしてみました。(なお、内容は関連する部分のみの抜粋です。)
まずAIMから。
AIMは日本語版から利用規約を参照すると英語版のページに飛ばされます。
その内容は以下の通り。
これによると、つまり、AOLはメッセージ内を監視する義務はないものの、その判断においてすることができ、また削除などを行えるけど、その遅延により発生した損害については補償しない、という内容です。No Duty to MonitorAOL is not required to pre-screen Content available on the AIM Products, including the content of any messaging that occurs on or through the AIM service, although AOL reserves the right to do so in its sole discretion. AOL is not liable for Content that is provided by others. AOL reserves the right to remove Content that, in its sole judgment, does not meet its standards or does not comply with these Terms of Service, but AOL is not responsible for any failure or delay in removing such material.
Yahoo! Japanの場合は、サービス利用規約第五条中の
MSNメッセンジャー、LiveメッセンジャーはWindows Live使用条件に書かれています。Yahoo! JAPANは、事前にコンテンツを検閲することはいたしません。しかし、Yahoo! JAPANが必要と判断した場合には、サービスを通じて送信(発信)されるコンテンツを削除し、または掲載場所を変更することができるものとします。この Yahoo! JAPANの削除権には、本規約に違反するコンテンツおよびYahoo! JAPANが問題があると判断したコンテンツを削除する権利も含まれております。
(中略)
法令に従って要請されたとき、または法律手続上必要な場合、本規約を遵守していただくために必要な場合、第三者の権利を侵害しているコンテンツに対するク レームに対応するために必要な場合、Yahoo! JAPANまたはユーザーの財産、権利、生命身体・業務等の安全や公益を守るために必要な場合など、Yahoo! JAPANが必要であると判断したときは、Yahoo! JAPANはコンテンツおよびコンテンツに係る情報を保存し、または開示することができるものとします。
その内容は以下の通り。
第九条中の
以前のマイクロソフトの条件はもっとすごいものだったのですがさすがにトーンを落としたようです。マイクロソフトは、お客様による本サービスの使用を非公開のものであると考えています。ただし、マイクロソフトは、(1) 適用法令又はマイクロソフトに送達された法的手続きの遵守、(2) 本契約の違反の可能性に関する報告と調査 (法令に違反する活動への参加や活動の促進をするために本サービスを使用する場合を含みますがこれらには限られません) 又は (3) マイクロソフト、マイクロソフトの従業員、マイクロソフトの顧客若しくは一般公衆の権利、財産の保護若しくは安全の確保の目的で、お客様、お客様のアカウント及び/又はお客様の通信の内容に関する情報にアクセスし又は開示することができるものとします。お客様は、本条に規定されているマイクロソフトによるアクセス及び開示に同意するものとします。
Google Talkの場合はこんな感じです。
第五条中の
そして、文中の別段の定めですが以下のものが当てはまるかと思われます。プライバシー 本サービスおよび該当する場合において本クライアントの利用条件として、お客様は随時更新されるGoogleトーク プライバシーポリシー (http://www.google.com/talk/intl/ja/privacy.html) のサービスご利用時における最新版の条件に同意することとします。お客様は、Googleが有効な法の手続きもしくは政府の要求(捜査令状、罰則付き召喚 令状、法令または裁判所命令など)に従うためにやむを得ない場合、またはその他本利用規約およびGoogleトーク プライバシーポリシーに別段の定めがある場合には、お客様の通信内容を含む個人情報にアクセスし、または開示できることについて同意することとします。 Googleが収集した個人情報は、米国またはGoogle Inc.もしくはその代理店の施設がある他の国において保存および処理されます。Googleトークをご利用になった場合、お客様はこれらの情報が国外に 転送されることに同意したものとみなされます。
内容を中継って何??
- Googleでは、これらの情報をGoogleトークのユーザーインターフェースの向上、確実で一貫したユーザーエクスペリエンスの維持など、お客様に最善のサービスをご提供するために社内で使用します。
- Googleでは、お客様のアカウントに関連する利用状況等の情報を定期的に削除します。
- Googleトークをご利用になると、お客様がオンラインかどうか、お客様のユーザー名、Gmailアドレス、その他お客様がプロフィールに追加された情報(画像、リンク、ステータス表示等)が、お客様がアドレス帳に登録したユーザーに知られる可能性があります。
- Googleは、場合によってユーザーのために内容を中継することがあります。
Skypeの場合はプライバシーポリシーに書かれています。
この場合、Skypeの技術的な説明に虚偽がないとすると、通信内容は収集しないというか不可能であるともいえます。2. Skype はどのような情報を収集しますか?
Skype ソフトウェアを提供するために、Skype は以下の情報を収集して処理します。
- 登録情報
- ユーザ プロファイル
- フレンド リストのユーザの個人データ
- フィードバック情報
- 受動的情報
- 電子メール アドレス
Skype は、VoIP サービスをお客様に提供する目的で、上記の情報に加えて以下の情報も収集して処理します。
- 加入者情報
- トラフィック データ
Skype は通信内容は収集しません。
ただし、Skypeは中国版のそれには検閲ソフトを入れる仕様になっているため、確かに現状それに該当するものは他国版には確認されてないとはいえ、どういう実装に変更しているか確認しきれない部分もあり、脅威として捉えるべきだと思います。
なお、Jabber/XMPPの場合は中心サーバがないため、そのプライバシーポリシーの実体的にはメールの運用に近いものとなるのが予想されます。ただし、SSL経由でつなげることは多くのサーバーで可能であるため、少なくともサーバまでの接続に関しては暗号化することができます。(運用上、ローカルな管理者及び他のLANユーザーからは監視が難しくなる。)
ちなみに、ほとんどのメッセンジャーでは対策が講じられていない限りは暗号化されていない平文がネットワーク上を流れるため、情報を外部から読み取るのは非常に簡単なのですが(Wiresharkなどのネットワークスニファー、もしくはそれを行う専用のソフトなどで簡単に行うことができます)、こういう使い方を推奨するのはいかがなものか。ランチどこ行くか、といった話ならまだしも、企画の参考サイトとかは場合によってはやばいと思うのですが。こんなこと書いていると機密情報をこれでやりとりする人は確実に増えそうですが。